きびしい自然の中で育った桧ですが幹は真っすぐに年輪はきれいに丸くとてもこまかく、これが本当の桧かと(嘘の桧はありません)体が思わずふるえてしまいました。
土台、柱、桁、たるきに至る全ての構造材が木曽東濃桧材で、壁は土地の土を使った土壁塗りです。古来よりの方法で竹を組んだ竹小舞のうら、表に60mmの土がかたく塗られています。土や木や和紙等、古くから使われている自然素材は保湿性が良く、湿度を60%〜65%に調節してくれます。
柱一本でビールの大ビン1本の調湿があり、保湿や吸音に対してもすぐれ、人に対してやさしく、又200年人間を守り続けた家でも、その後立派な古材として利用でき、壁土は郷里の畑に帰り、野菜や果物の母として土地を守り、私達に生命の源を届けてくれ続けます。
私達日本人は自然界の生物の一員として、共に仲良く山や川、森と泉、鳥や魚達と共に助け合いながらしばらく前までは生きてきましたが、近頃は人間中心の社会となり、自然界は一変しようとしています。私は今こそ原点に立ち返り、今の人達が最も求めている快適な住まいを100%自然素材の木や和紙、土石などでつくるぞと、ピンク色の桧の肌を触りながらその柱と無言で約束をしてきました。 |