七里ヶ浜、稲村ヶ崎の海沿いの道から見ると真白な少しふくらんだ三角の帆を二枚かたむけながら、すべるように走るヨット。サーフボードの先を沖に向けていい波を待つ日焼けした若者達、水平線のはるか遠くまで青く光る海。私は思わず汐の香りを、ありったけ大きく胸を開き腹の中まで吸い込みました。
新潟の故郷からこの土地に世話になって40年、すっかりこの海が好きになっている事に気付きました。雪どけの土手に生まれるフキノトウやつくし、夏の小川での魚とり、秋のもみじ、冬のスキーと山や川に恵まれ豊かな故郷でしたが今ではすっかりこの土地になじんでいます。
多少混んでいても、この道を走ると気持ちがスキッとして大きな夢が生まれてくるのです。そして心やすらぐ安心と勇気をくれます。それでついつい混む道を潮風を聞きながら走るのです。
私は生まれて今まで、本当に幸せだなぁと常々、親や又世話になっている多くの方々に大いなる感謝をしてます。生きるために沢山の生命を頂きながらの一生ですが、山や川や海を愛し、文化や伝統を残し伝えてゆく事が私の一生の仕事と思っています。80才までは仕事をするぞ、95才までは元気でカラオケを唄うぞと、今日も湘南の海を見て働いています。 |